法律を味方につけるには?
法律が味方になってくれたらとても安心できます。
でも、敵になるとこれほど恐ろしいものもありません。
どうしたら法律を味方につけることができるのでしょうか?
残念なことに、法律は正しく生きていれば味方になるわけではありません。
「知ること」によって味方につけられます。
そうです。
法律は知っている人の味方なのです。
サイト運営者のエピソード
私が高校3年生の冬、父が経営している会社が倒産しました。
これに伴い両親は離婚。私と2人の弟は母に引き取られました。
私は地元では進学校とされている高校に通っていたのですが、倒産と離婚で大学進学をあきらめました。
家族のために
昼は地元の工場で働き、夜は家庭教師のアルバイトをしました。
私は家族のためにがんばっていたつもりでした。
しかし、働き始めて半年ほど経ったある日、通勤中に自動車事故を起こしてしまいました。
ケガはほとんどなかったのですが、相手と私の車は大きく損傷しました。
私は動転し、気づいたときには相手が指定する自動車修理業者の事務所にいました。
そこで、業者の社長から言われました。
「今回は穏便にすませましょう。この書類にサインしてください」
その書類は私が100%過失を認める示談書でした。
私は高校を卒業したばかり。
当時は法律のことなど全くわからない世間知らずです。
動いている車同士の事故で、100%過失が認められることはあまりないことも、その書類が意味することもよくわかっていませんでした。
私は言われるまま、その書類にサインしました。
これで、その事故に関して、私が100%責任を負うことになりました。
法律は正しく生きている人の味方ではありません。
知っている人の味方です。
家に帰ってきて、私は母親に怒られました。
「何でそんな書類にサインしたんだ。」
しかし、母の知り合いがそんな私を救ってくれました。
その人は母の古くからの友人でした。
「一夫ちゃん、今回は大変だったね。でも大丈夫だから。」
その方は、相手の自動車業者に電話をしました。
「未成年者の子供がサインしても、親が認めなければ無効になる。
それからそのような示談を取り持って、あなたは弁護士か?
あなたがやっていることは弁護士法違反じゃないか。」
あわてた業者は、
「今回の話しから手を引きます」
と言って、その示談書も無効になりました。
未成年者のサインは親の同意がいること。
一般の業者が示談書をとることは弁護士法違反だということ。
これも法律を知っているからこそ、言えたのです。
その電話で私は救われました。
法律は知っている人の味方
法律は正しく生きている人の味方ではありません。
知っている人の味方です。
「家族信託」や「民事信託」(意味は同じです)は、成年後見や遺言では実現できないことができる新しい方法です。
平成19年の法改正で使えるようになりました。
平成18年まで総理大臣を務めた小泉さんの最後の「規制緩和」です。
家族信託は、薬で言えば「新薬」です。
これまでは、差し迫った人が最後の手段として試験的に使っていました。
臨床試験です。
その臨床試験が積み重ねられた結果は、「劇的な効果がある」。
家族信託は、今まで解決できなかったことが、簡単に解決できるようになる「新薬」です。
このような新薬が、規制緩和による法改正で利用できるようになりました。
法律を味方にするには、まずは知ることが必要です。
このサイトで、家族信託という法律を知ってください。
法律を味方に付けるために。